ベルトコンベア方式での大量生産を世界で初めて行い、自動車産業に革命を起こした『フォード・モーター(Ford Motor)』。

フォード社は、「自動運転車のインパクトは、ベルトコンベアによる自動車大量生産にも匹敵する大きな革命となる」と語っています。

フォードの自動運転車への取り組みについて、実用化の時期、現状の対応状況、開発状況などをまとめました。

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フォードの自動車での実用化はいつ頃になる?

フォードのロードマップでは、2021年には『完全自動運転車』の量産化を始め、実用化する予定です。

ただ、これはUber(ウーバー)などのライドシェア(無人タクシー)事業者に提供する計画の話です。(フォード自身がライドシェア事業を始める可能性もあり)

一般消費者向けに販売されるのは2025年以降になるだろうとしています。

フォードの自動運転技術の開発状況

フォードの自動運転技術の開発状況をまとめました。

人工知能開発費用として、今後5年間で10億ドルを投資予定

2017年2月に、自動運転のためのAI(人工知能)開発ベンチャー企業『アルゴAI』に、開発費として今後5年で10億ドル(約1100億円)の投資をすると発表しています。

この額は、GM(ゼネラルモーターズ)やトヨタが、自社・子会社の人工知能開発に投じている金額と同規模の大きな投資となります。

そのほかにも、レーザー光センサーの大手『ペロダイン』に7500万ドルの出資をしたり、や画像認識技術のAI開発ベンチャー『サイプス』を買収したりしています。

トヨタとIT技術の強化で提携

フォードはIT技術の開発において、トヨタと提携しています。

2015、36年提携してきたマツダとの提携を解消したフォードですが、その直後にトヨタと提携するということになりました。

まだ具体的な動きはありませんが、フォードの日本での業績は落ちてきているので、今後、提携の領域がさらに広がっていく可能性は十分に考えられます。

ドミノ・ピザと提携

2017年8月に、ドミノ・ピザと提携し、アメリカのミシガン州で自動運転車による・ピザ配達の実証実験を始めると発表しています。

車が配達先住所に近づくと顧客のスマートフォンに、社内の保温箱からピザを取る方法が送られます。

ドミノ・ピザグループは自動運転車以外にも、ドローンなども利用した自動宅配の実験を実施していて、人件費の削減やサービスの強化に力を入れています。

2021年にはピザの無人配達を行えるようにすることを目標としています。

日本でも、Dena社とクロネコヤマトが提携して『ロボネコヤマト』という無人宅配サービスの実証実験を行っています。

出前やピザの宅配は、自動運転と相性が良さそうです。

ロボネコヤマトでDeNAとヤマト運輸が無人宅配サービスを狙う

将来のフォード車では、ハンドル&ペダルはオプション品に?

2016年に、フォードは着脱式のステアリング(ハンドル)&ペダルの特許を取得しています。

レベル5の完全自動運転車ではハンドルやペダルは必要なくなりますので、完全自動運転を見越した特許となります。

実際に搭載されるかどうかはわかりませんが、完全自動運転も自分での運転もできるようにして欲しいという要望はあるはずです。

新社長は自動運転技術やIT業界に強い人物

フォードは2017年6月にマーク・フィールズCEOが退任し、新しくジム・ハケット氏がCEOに就任しています。

退任したCEOはマツダの社長も務めたことがある人物で、退任の理由は業績の伸び悩みとされています。

ハケット氏が新CEOに抜擢された理由として、自動運転の時代を見据えたフォード家が強く推薦したと言われています。

ハケット氏は、CEOに就任する前、自動運転車やカーシェアなどを担当する子会社のトップとして働いていました。

また、シリコンバレーに精通し、IT業界の人脈も広い人物で、まさに自動運転車への改革にうってつけの人物なのです。

創業者家族の権力が強い会社は伝統を重んじるイメージが強いですが、時代の変化に対する嗅覚が非常に強いですね、それだけ最近のフォードには危機感があるということでしょう。

まとめ

以上、フォードの自動運転車への取り組みについて、実用化の時期、現状の対応状況、開発状況などをまとめました。

今後フォードが自動運転技術の実用化に向けてどのような対応していくのか楽しみです!