パイオニア(Pioneer)の主要事業はカーエレクトロニクス事業になっていたことを知っていましたか?

売り上げとしては、77パーセントがカーエレクトロニクス(カーナビなど)から、利益に至っては100%です。

当然、将来に向けて自動運転技術への投資も進めています。

パイオニアの自動運転車への取り組みについて、実用化の時期、現状の対応状況、開発状況などをまとめました。

パイオニアが自動運転で目指す役割とは?

パイオニアは2014年に今までの主要事業だった『AV(音楽・映像)事業』や『DJ(業務用音楽機器)事業』を売却し、地図ビジネスなどを中心とした『カーエレクトロニクス事業』に資源を集中する戦略を発表しています。

自動運転の開発において高精度地図は不可欠で、地図ビジネスなどへの投資を進めることで『自動運転の実現になくてはならない会社』を目指しています。

カーエレクトロニクス事業に力を入れてからも業績はまだ回復していないので、自動運転技術へのさらなる投資を進めていて、自動運転関連の研究開発費に5年間で100億円の投資をする予定です。

もし高精度地図分野などの自動運転関連事業で大きなシェアを取ることができれば、パイオニアにとっては成長の大きな柱になるはずです。

パイオニアが量産化を始める走行空間センサー『3D-LiDAR』の強みとは?

2018年度中に、パイオニアは自動運転システム向けの3次元(3D)ライダー『3D-LiDAR(3Dライダー)』の量産化を予定しています。

3Dライダーは、赤外線レーザーを利用して、車の周辺の環境を高精度に検知するシステムで、自動運転車が自車の位置や周辺状況を検知するためのキーデバイスとなります。

試作品の段階では他社のものより『小型・低価格』に強みがあり、2023年にはさらなる小型化・低価格化も進め、

具体的にいうと、現在は一般的に数百万円はする装置ですが、5年ほどで1万円を切る価格にすることを目指しています。

パイオニアの自動運転技術の開発状況

パイオニアの自動運転技術の開発状況をまとめました。

ドイツの地図会社『HERE』と提携

『HERE(ヒア)』はグローバルな地図データを持つ会社です。

一方、パイオニアは日本の地図データを豊富に持っており、HEREはパイオニアがカーナビなどに利用している日本の高精度地図データを、パイオニアはHEREのグローバルな地図データを利用しあうことで協力関係を結んでいきます

無人バスの実用化に向けて、バスの運営会社と提携

2017年8月に、自動運転による無人バスの実用化に向けて、東北・北関東エリアで2200台のバスを運営している『みちのりホールディングス』と実証実験を共同で行うことを発表しています。

実験は2017年度中に開始予定で、みちのりホールディングスは、所有しているバスやバスの走行履歴や運転情報をパイオニアに提供し、パイオニア側が自動運転のためのデータ分析などを行うとのことです。

日本では他にも、ソフトバンクグループの自動運転開発会社『SBドライブ』が自動運転バスの実用化に向けて動いています。

SBドライブとは?自動運転バスを開発するソフトバンクグループの会社

まとめ

以上、パイオニアの自動運転車への取り組みについて、実用化の時期、現状の対応状況、開発状況などをまとめました。

今後パイオニアが自動運転技術の実用化に向けてどのような対応していくのか楽しみです!