自動運転が実用化、普及していくことで自動車保険はどうなっていくのか?

保険料が減ると言われている理由、そして自動運転車のハッキングなどの新しいリスク、保険会社の自動運転に対する対応の現状などをまとめました。

自動運転によって保険料が減る?

自動運転の普及とともに、自動車保険の保険料は減ると言われています。

保険料が減ると言われている一番の理由は、事故が減少するからです。

交通事故の9割は人為的なミスが原因と言われており、自動運転の普及で事故の数は大幅に減少すると見込まれています。

なぜ事故が減ると保険料が減少する?

事故が減少するということは、保険会社が負担する保険金の金額が減りますし、消費者にとっても保険の必要性が減ります。

結果、保険会社は保険料を値下げざるを得なくなります。

自動運転の普及によって考えられる新たなリスク

一方、自動運転の普及によって、新たなリスクが生まれます。

以下のようなリスクです。

  • 自動運転システムがハッキングされるリスク
  • システムの欠陥・故障

自動車保険料の全体の金額は下がると思いますが、こういったリスクに対処する新しい保険形態が出てくるはずです。

なので、自動車保険がなくなるということはないでしょう。

自動運転システムがハッキングされるリスク

自動運転車に乗る上で一番怖いのは、ハッキングされるリスク。

仮にハッキングされた場合、簡単に人を殺せる機械になります。

PCからの情報漏洩とは比較にならないレベルで大きな問題となります。

ハッキングが原因で死亡事故が起きたら誰が責任を取るのか?という問題は大きな問題です。

システムの欠陥・故障

機械が正常に動いていればいいですが、機械は常に故障のリスクが付きまといます。(それは今の自動車も同じですが)

もちろん、システムの異常を察知したらそれへの対応策も設計に含めれていますが、絶対に安全とは言えません。

システムの欠陥や故障で事故が起きてしまった時のための保障内容は今以上に充実させる必要がありますね。

保険会社が自動運転車に対応する特約を新設

2018年4月に、東京海上日動火災保険が自動運転車による事故などの保障サービスを開始しています。

また、損害損保ジャパンは、自動運転車に対応する自動車保険の特約を2017年7月より新設しています。

どちらも、システム故障などによって発生した事故で、運転者に損害賠償責任がない場合にも保険金を支払う契約です。

メーカーなどの責任確定までに時間がかかることが予想されるため、迅速な被害者救済と事故の円満解決を目指します。

自動運転の実用化向けて先手を打つ特約

現在販売されている自動車に搭載されている自動運転技術はレベル0〜5のうちの、レベル2(部分的自動運転)までです。

レベル2までは、自動運転システム作動中も含めて事故の責任は全てドライバーにかかりますので、今回の保障内容とは関係ありません。

一方、レベル3以降はシステムの運転中に起きた事故はシステムの責任となり、ドライバーの責任とはなりません。。

2018年にもレベル3の自動運転が実用化され始めると予想されており、保険会社は先手を打った形となります。

自動車保険の多様化が始まる

自動運転車の普及が始まると、今まで通り自分で運転をする人、自分の自動運転車を使う人、自動車を所有せず無人タクシーサービスなどを利用する人、などが混在していくことになります。

『事故の責任は基本的にドライバーにある』という常識が崩れることになります。

自動車保険の変化・多様化が進んでいくはずで、今まで以上に自分にあった保険会社・契約探しが必要になりそうですね。